FC2ブログ
2010
06.09

喜びの世界

Category: 音楽
昨年、ヴァン・クライバーン・ピアノコンクールで優勝した
辻井伸行さんの映像を、テレビで見ました。

とても印象に残った場面と、印象に残った事がありました。

nobusora2.jpg
 

白いおもちゃの小さなグランドピアノの前にちょこっと座って、
お母さんの歌う・・・えぇ~、曲は何でしたっけ、
この時はジングルベルじゃなかったです~・・・、
ともかくその歌にあわせてピアノを弾いている場面です。

あの自在さ。

自然で、大胆で、さりげなく、柔らかく、
喜びがある。

おしゃべりを始める前から、
蝶々が、青虫からさなぎになって、ひらひら舞い始めるように、
教えられてもいないのに空中を飛ぶように、
ピアノを弾いていました。


印象に残った事。

楽譜です。カセットテープの楽譜です。

テープ楽譜のことや、
辻井さんが、完全に完全な絶対音感の持ち主であることも、
今流行の耳コピが相当にできる人というのも、
いろいろの情報で知ってはいました。

片手4小節ずつ、ゆっくり、
時には指番号や、曲想や注意点を言いながら、
テープ楽譜は作られていました。

先生の努力は、想像を絶するものでした。

一曲のテープ楽譜作成のために、
どれだけの時間と労力が費やされてきたことか。

どれだけの優しさと愛がこめられていることか。

辻井伸行さんの場合、ピアニストになるためのあらゆる意味での適性と、
あらゆる意味での環境があいまって、成長してこられたのでしょうね。


nobunosora1.jpg

ただ、彼だけが天才で素晴らしい人ではないんですよね~。

特別でもないんですよ。

子ども達が遊んでいるとき、次々にしたいことを考えだし、
生き生きと活発で、どんなにか楽しいことでしょう。

小さい辻井さんがピアノを弾いているその同じ心の世界に、
遊んでいる子どもたちはいるし、その世界を知っているのです。

その世界、自在で自然で大胆でさりげなく柔らかい喜びの世界は、
私たちの内に、すでにあるのですね。







トラックバックURL
http://sifaso.blog27.fc2.com/tb.php/36-b83aca22
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top